アロマの香りを長持ちさせるコツですが、一つはディフューザーを使うことです。
ディフューザーは超音波の力を用いるもので、熱を使って温めるタイプの器具よりも一般的に香りが長持ちします。
基本的にアロマというのは成分は精油であり、これがいわば蒸発して空気中に拡散していくことにより芳香を示します。
水でも当てはまることですが、熱をかけるとそれだけ早く蒸発してしまうでしょう。一方で室温そのままでもわずかずつ蒸発し、いずれは無くなってしまいます。
精油でも原理的には同じことで、熱をかけるとそれだけ早く蒸発し、短時間しか持ちません。
蒸発を遅くして、香りも持続させる
とは言っても何もしないで置いたままではあまりにも蒸発のスピードが遅く、確かに持続性はあるかもしれませんが芳香も十分でないということになってしまいます。
そのためにディフューザーを使うと芳香も十分あり、かつ持続性も得られるということになるわけです。
別の考え方としては、そもそも蒸発や拡散のスピードが遅い精油を用いるということが挙げられます。
アロマを楽しむ人であればおそらくトップノート、ミドルノート、ベースノートという用語は知っているでしょう。
精油もその成分によって蒸発のしやすさが異なっています。
素早く蒸発し、まず最初に香るのがトップノートであり、続いてミドルノート、そして蒸発が遅く、最初からすぐに香ることはないけれどもその分だけ長く続くのがベースノートです。
これらはそもそもその精油の成分によって決まっているものであり、その成分に着目する限りは自分で自由に変更したり調節したりできるものではありません。
ですが、複数の成分に着目するのであれば、それらの中でもよりミドルノートあるいはベースノートに近い成分を利用することにより、それだけ香りを長持ちさせることができるわけです。
同じような芳香を持ち、また同じような効能を持っていても、揮発性が異なる場合はありますから、その性質を活用してみると良いでしょう。
色々な香りを楽しみましょう
なお、人間の嗅覚にはある程度の限界があります。
香りの長持ちということに着目して言えば、人間は、同じ芳香を長時間連続して嗅いでいると、科学的には同じ濃度であったとしてもだんだんとその匂いを感じなくなっていくことが知られています。
これは生理的なものですからある程度止むを得ないものであり、だからと言って濃度を上げるようなことは好ましくありません。
このこともしっかりと理解した上でアロマを楽しむようにすると良いでしょう。
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