アロマにおける珪藻土の使い方として、アロマストーンとして用いることが挙げられます。
これはディフューザーの一種ですが、ストーンつまり石の上に数滴程度垂らすことで香りが室内にゆっくりと長時間広がるという性質を利用しています。
ヒーターなどで加熱するわけではありませんのでそこまで一気に香りが広がるようなことはなく、また強くもありませんが、その分だけゆっくりと楽しむことができます。
もちろん火を使いませんので安全ですし、電源コンセントを必要とすることもありませんからどこでも使うことができます。
ストーンを使ってアロマを楽しむ
このストーンは別にどんな石でもそれなりに使えると言えば使えるのですが、やはりそれに適したものというのは存在します。
例えば表面がつるつるの石では、多くを垂らすことは難しいでしょう。石の下部まで液が垂れてしまえば家具を汚したりすることにもなってしまいます。
その点、珪藻土からできたストーンはこの用途に非常に適しているのです。
これは文字通り珪藻という藻の一種がまるで土のようになったものです。
通常の植物は、細胞壁にセルロースを多く含んでいますが、珪藻はそれに加えて二酸化ケイ素を多く含んでいます。
そして、この珪藻が死滅した後、有機成分はいずれは微生物によって分解されてしまいますが、二酸化ケイ素は分解できないため堆積します。
これが押し固められて土というかもっと言えば岩石のようになったものが珪藻土です。
珪藻土のストーンの特徴について
もともとが珪藻という藻の細胞を構成する成分であり、細胞は言うまでもなく非常に小さいものです。
これが押し固められてできた土というか岩石も、一見して全くすき間などないように見えて、実は顕微鏡レベルでは非常に多孔質だという特徴を持っています。
そのため、ここにアロマを垂らすと液はその表面を伝うだけでなく多孔質の内部にも浸透していきます。
それだけ多くの液を蓄えられるだけでなく、多孔質のため実際の表面積は見た目以上に広く、その分だけ揮発性も大きくなります。
つるつるのストーンの表面だけでは十分な揮発性が確保できないでしょうが、多孔質のストーンを使えばその弱点を補うことができるという特徴を持っているわけです。
なお、珪藻土のアロマストーンはその大きさや形、色などは様々なものがあります。
使い方としてはインテリア性も重要でしょうから、自分の好みとか部屋のイメージに合ったものを選ぶようにすればさらに楽しみ方が広がることでしょう。
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